木材の体積について 原木の体積は末口×末口×長さ たとえば 末口30cm 長さ4mの丸太は 日本農林規格で言うと 0.3m×0.3m×4m=0.36㎥ になります。 でも、これは本当の体積ではありません。. 本当の体積は円の面積×長さです。 誰もが学校で習った事です。 半径×半径×3.14×長さ すなはち 0.15×0.15×3.14×4=0.2826㎥になります 製材工場は0.36㎥につき0.0774㎥の空気を買っているわけです。 製材された角材1辺が30cm 長さ4mの角材の体積も原木と同じく
0.3m×0.3m×4m=0.36㎥ になります。 おかしいですね 0.2826㎥のものから0.36㎥のものは取れません。 末口30cm 長さ4mの丸太ではどれだけの製品が取れるでしょう まず根本は原木の体積は0.2826㎥しかないということです(原木の体積と 角材 製品の体積はまったく別なのです)ちなみに1部の米材の原木の計算方法は 例えば 末口30cmの丸太で言うと30cmの円の中に何センチの角材が取れるか計算して丸太の体積にしています。
話をもどしましょう、原木の体積0.2826㎥のものを製材するというこ とは体積0.2826㎥から、側の丸い部分(背板といわれるところ)は 製品にならないので捨てます。製材するということは鋸の歯の厚さ分 もオガ粉として製材品にはなりません。 その他、曲り、アテ、トビ腐れ、大節、目割れ、その他さまざまな マイナスの要因が加わり、日本農林規格の原木計算の5~6割が一般の 通り相場です。 原木 末口30cm 長さ4mの丸太では(製品率5.5割として) 0.3m×0.3m×4m=0.36㎥ ×0.55(5.5割)=0.198㎥の製品しか取 れないことになります。 前記 0.2826㎥-0.198㎥=0.0846㎥ この数値が俗に言う廃材ということになります。 日本農林規格0.36㎥の原木に対して0.0846㎥の廃材が出るということ になります。しかしこれはあくまでも計算上のもので、廃材を梱包 した場合これに空気が混合して何倍にも増えます。 ですから 廃材の空気を含まない本当の体積は計算が難しいのが事実です。 |