芯持ち材と芯去り材
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芯持ち材と芯去り材 |
芯持ちの木材は丈夫で良い。 | |
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一般的な製材 |
木材は、「芯」がかかると曲がりやすく(あばれる)、「芯」をはずすと曲がりにくい(おとなしい)という性質があります。 |
樹齢100年近い木の高さは優に10mを越えます。 これを住宅用材として使うには、丸ごと製材するわけではありません。 仮に10mの丸太があるとします。 これを製材機にかけて加工することは可能です。 しかし、根本と先端では丸太の直径が倍以上異なる場合があるため、無駄になる部分が多く出ることがあります。 このため先端からある程度の直径のところまで切り落とし、そこから木の性格(こぶは無いか、曲がリはどの程度かなど)を見た上で、決められた長さにします。 日本の住宅用材は、基本的に長さを4m(13.2尺)、3.65m(12尺)、3m(10尺)などに規格化されています。 伐採された丸太を根本から順に「元玉:もとだま(一番玉)」、「二の玉:にのたま(二番玉)」、「三の玉:さんのたま(三番玉)」・・・と呼びます。 また、根本に近い太い方の直径を「元ロ(もとくち)」、先端部の直径を「末口(すえくち)」と呼びます。 元玉は元□と未□の差が大きくなります。 二の玉はその差が小さく、中にはほとんど同径のものもあります。 元玉材と二の玉材の違いは木目です。 柾目を見ると違いはよリ一層わかるでしよう。 元玉材は、元口付近の木目が乱れているのlこ対し、二の玉材は綺麗な柾目が末□から元□まで表れます。 このことから造作材は二の玉材のほうが珍重されます。 逆に、入母屋造りの屋根に使われている破風板(はふいた)は元玉材が珍重されています。 |